「仕事で成功できない人が言いがちな発言があります」
そう語るのは、転職エージェント「キープレイヤーズ」代表の高野秀敏さん。1.1万人以上のキャリア相談、4000社以上の採用支援の経験を持つヘッドハンターであり、「現場」と「経営者」の両方の視点で、「圧倒的に活躍する人たち」と関わってきました。
その高野さんがベンチャー流の「結果を出す働き方」をまとめた書籍『ベンチャーの作法』が刊行。発売たちまち重版し、“きれいごと”抜きの仕事論に、社員からは「ベンチャーにかぎらず全ての組織で役立つ!」、経営者からは「よくぞここまで書いてくれた!」と、SNSでも多数の感想が投稿されるなど異例の反響となっています。この記事では、本書より一部を抜粋・編集し、「仕事で本当に大事なこと」についてお伝えします。
結果しだいで「スピード出世」もある世界
ベンチャーで結果を出した人は、驚くほどのスピードで出世していきます。
小さな会社でも、会社が成長していけば多くのポジションが生まれます。
結果を出して評価を得ていれば、リーダーやマネージャーなど、年功序列の大手企業では数年かけて順番待ちをしなくてはいけないような主要ポストに、入社数年で抜擢されることもあります。入社して半年や1年でCxOになる人もいたりします。
当然、裁量のある仕事も任されますし、給料だって上がります。
すべては「結果」の
あとについてくる
「権限」「指導的立場」「活躍」「お金」
これらを目標にしてベンチャーで働くのはいけないと伝えてきました。
ですが、得られないわけではありません。
すべては結果を出したあとでついてくるのです。
ですから、まずは結果を出すことを目標に据えるのが、作法なのです。
「やりがい搾取」と口にする人たち
結果を出し、さらに大きな仕事を与えられ、また結果を出す。
それを続けていくことで、お金も権限も地位も得られます。
つまり「仕事の報酬は、仕事」と言えます。
昔はよく言われていた言葉ですが、今では昭和的価値観だと感じられてしまうでしょう。
「そんなの、やりがい搾取じゃん」
そう口にする人もいるでしょう。
そんな人に、私は問いたい。
「その仕事は、あなたが自分で選んだものですよね?」
自分のレベルを上げ、評価され、より大きな仕事を任せてもらう。
それが真のキャリアアップと言えるのではないでしょうか。
(本稿は、書籍『ベンチャーの作法』の内容を一部抜粋・編集して作成した記事です)