中国の自動車メーカーが過剰生産能力を抱えた結果、世界最大の自動車市場が淘汰(とうた)の段階に入っている。中国乗用車協会(CPCA)が9日発表した昨年の国内自動車販売台数は前年比5.5%増の2290万台だった。しかし、この需要は各社が構築した生産能力をはるかに下回っており、メーカーは生き残りをかけて値下げや国外市場への進出を迫られている。中国の電気自動車(EV)メーカー、小鵬汽車(シャオペン)の何小鵬CEO(最高経営責任者)は昨年12月31日付の社内文書で、「自動車業界は2025~27年に淘汰の時期を迎える」とし、「2025年の競争はかつてないほど激しいものになる」と述べた。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)はこの文書を確認した。