2017年の発売以降、今でも多くの人に読まれ続けている『ありがとうの魔法』。本書は、小林正観さんの40年間に及ぶ研究のなかで、いちばん伝えたかったことをまとめた「ベスト・メッセージ集」だ。あらゆる悩みを解決する「ありがとう」の秘訣が1冊にまとめられていて、読者からの大きな反響を呼んでいる。この連載では、本書のエッセンスの一部をお伝えしていく。

ありがとうの魔法Photo: Adobe Stock

「ありがとう」を言い続けると、「ありがとう」をもっと言いたくなる現象が起きるらしい

 超常現象を研究している私のもとには、春夏秋冬の年4回、宇宙からのメッセージのようなものが来るのを感じています。

「唯物論者」である私としては、「あやしい人」になるのを防ぐため、ひとつ1つの情報について、100人の友人知人に意見を求め、検証してきました。ひとりでも「それは違う」と反論する人がいた場合、その情報を「外部に出さない」と自分で決めてきました。

 このように検証した結果、今まで届いたメッセージ(120個以上)は、すべて、全員の賛同を得られました。

 2001年3月に届いたメッセージは、のちに私を驚かせるものになりました。

「言葉は、刃物である」

「言葉は、刃物と同じくらい強力なエネルギーを持っている。道具として役に立つと同時に、人を傷つける武器になる。両方のエネルギーを持っていて、言葉にはものすごい力がある。そのことを再認識しなさい」というメッセージです。

 私たちは、「たったひとつの言葉」によって、目の前の人を悲しみの淵に落とすことも、反対に、暗い気分の人を天国に誘うこともできるようです。

 言葉は、10秒、20秒というわずかな時間で、人の心を上下させることができるのです。

 私たちはこれまで、「思いが大事だ」と教わってきましたが、たとえば、ある人を不幸にしようと思って、2年も3年も「不幸になれ」と念じ続けたとしても、それだけで相手を不幸にすることはできないでしょう。

 それに対して、相手にひどい言葉を浴びせかけると、瞬時にしてダメージを与えます。言葉はエネルギーの塊であり、言葉の影響力は、想念に比べるとはるかに大きいようです。

 ですから私たちは、「自分の投げかけた言葉が、相手の心にも、肉体にも、大きな影響を与えている」ということをもっと認識したほうがいいようです。

 さらに私がショックを受けたのは、このメッセージが二段構えになっていたことです。

「言葉が現象を生み出す」

 発した言葉が現象化するようなのです。

 仮に私が「ありがとう」を言い続けると、「ありがとう」を言いたくなるような状況が降ってくるらしい。恨み言を言い続ければ、言葉の通り現象化して、恨み言を言わざるを得ない状況になるらしい。

 宇宙に向けて発した言葉には、ものを生み出すエネルギーがあって、その言葉をもう一度発するような現象を起こすらしいのです。

「最初に言葉ありき」です。言葉があって、それがエネルギー化されて、「私」の行為、行動につながっているようなのです。

 ということであるならば、心を込めなくてもいいから、「ありがとう」をたくさん言っている人には、「ありがとう」を言いたくなるようなことが次から次へと起きてくることになるでしょう。

 しかも、現象化するスピードは、「ありがとう」を口にする回数によって決まるらしいのです。

 自分で発した「ありがとう」も、人から言われた「ありがとう」も、神様のもとでカウントされ、それが一定の数まで達すると、自分のところに現象になって届けられる、というしくみになっているようです。

 もしこの法則を使いこなすことができたら、「人生は、おもしろくてしょうがないものになる」と思います。