2017年の発売以降、今でも多くの人に読まれ続けている『ありがとうの魔法』。本書は、小林正観さんの40年間に及ぶ研究のなかで、いちばん伝えたかったことをまとめた「ベスト・メッセージ集」だ。あらゆる悩みを解決する「ありがとう」の秘訣が1冊にまとめられていて、読者からの大きな反響を呼んでいる。この連載では、本書のエッセンスの一部をお伝えしていく。

ありがとうの魔法Photo: Adobe Stock

トイレ掃除を続けていると、お金が湧いてくることがあるらしい

 ある町で、22人の方との食事会があり、そのとき私は、「トイレ掃除をすると、お金に困らないらしい」「トイレをピカピカに磨いてから蓋をして出ると、臨時収入があるらしい」という話をしました。

 22人のうち11人が主婦でしたが、この11人は、私の話を聞いてから、トイレ掃除をするようになりました。1ヵ月半後に11人と再会したところ、なんと、ほとんどの人に「4万円から30万円」の臨時収入があったと聞きました。

 11人のうちのひとりは、「トイレを掃除してから、蓋を閉める」ことを1年間、やり続けたそうです。自宅のトイレはもちろん、デパートのトイレ、公民館のトイレ、駅のトイレなど、入ったトイレはすべてきれいに掃除をしたそうです。そんなある日、突然、弁護士を名乗る人から電話がありました。

「○○さんをご存じですか」
「3、4回お会いしたことがあります。それほど親しかったわけではありませんが」
「その方が1週間前に亡くなりました」
「それは、それは……。お通夜にもお葬式にも出られなくて申し訳ありませんでした」

 すると、その弁護士は、こう言ったそうです。

「その方の葬儀が終わり、今日、家族立会いで遺言書を開いたら、あなたの名前が書かれていました。『この人は、世のため人のためにすごくよいことをしている人だから、私の遺産の中から800万円贈ってほしい』という内容でした」

 弁護士から連絡があった日は、「トイレ掃除をはじめてから、ちょうど1年経った日」だったそうです。

 30代後半で絵を描いている女性が、私の話を聞いてから、トイレ掃除をはじめたそうです。半年くらい経ったころ、引き出しを開けると、身に覚えのない封筒がありました。中を見てみると、なんと「1万円札が10枚(10万円)」入っていたそうです。

 25歳の男性も、「お金が湧いてくる」という経験をしたそうです。トイレ掃除をはじめて4ヵ月経ったとき、引き出しの中に1万円札が2枚(2万円)入っていたそうです。彼は、「自分で入れた覚えがない……」と話していました。

 四国に、「タオル」をつくっている会社がありました。この会社の社長も、トイレ掃除を続けているひとりです。

 この会社は、「タオルに蛍光色を埋め込むのは環境によくない」と考え、今までの製法をやめることにしました。その結果、売上が少なくなってしまいました。

 あるとき、支払いの見込みが立たなくなったことがあります。どうしても100万円足りなかったのです。すると、タンスの中から、突然、封筒が出てきて、封筒の中には、100万円入っていたそうです。社長には、お金を入れた覚えはないそうです。

 信じられないかもしれませんが、トイレ掃除を続けていると、「入れた覚えがないお金が湧いてくる」ことがあるみたいです。「何者かが忍び込んでお金を置いた」と考えるより、宇宙的にお金が湧いてきた可能性のほうが高いように思います。

 お金が湧いてきた人に共通しているのは、トイレ掃除を一所懸命やっていること。

 そして、宇宙に対して、「不平不満・愚痴・泣き言・悪口・文句」を言わず、いつもニコニコして「自分が喜ばれる存在でありたい」と思いながら生きていることです。

 不思議なことに、こうした人たちには「お金が湧いてくる」ことがあるようです。