お子さんの初めてのひとり暮らし、ご自身の転勤、単身赴任など…。新生活に向けて「自炊」の必要に迫られている方に!!「てんきち母ちゃんのはじめての自炊練習帖」は、料理家のてんきち母ちゃんこと井上かなえさんが、はじめてひとり暮らしをする娘さんに向けて作った本。夜ごはんを1食(主菜・副菜)200円前後、週1500円程度で作ることを目標に、ムリなく無駄なく、自炊を続ける様々な工夫や、簡単なのに味が決まる料理を提案しています。この連載では、本書からそのコツやレシピを抜粋して、紹介していきます。

「冷蔵庫に豚コマとじゃがいもしかない!」そんなとき助けてくれる4つのアイデア豚こまとじゃがいもという2つの食材だけで、4種類ものレシピが作れる! ©Tamon Matsuzono「てんきち母ちゃんのはじめての自炊練習帖」より

「豚コマ」と「じゃがいも」だけでも味が違えば毎日、食べられる!

 自炊初心者の人が陥りがちな失敗に、余った食材を使いきれずにそのまま腐らせてしまうことがある、とお伝えしました。まずはそうならないために、本書では、同じ2つの食材だけで4つのレシピを作れるように提案しています。

 たとえば、お財布に優しくて健康にもよい「豚こま肉」と「じゃがいも」だけで、

・豚じゃがきんぴら
・じゃが豚のレンジカレー煮
・とろとろクリームシチュー
・じゃがピザ

 という4種類の冒頭の写真のレシピが作れます。ここでは、フライパンで作るもの、レンジで作るもの、鍋で作るものなどありますが、どれもメイン食材は「豚こまとじゃがいもだけ」で、15分以内にできるものばかりです。味も様々に違うので、飽きることもありません。ぜひ、全種類作ってみて、同じ材料でもこれだけのバリエーションが作れることを体感いただきたいですが、ここでは「カリカリほくほく じゃがピザ」のレシピを紹介しましょう。お米がなくなっていた!というときや、お昼ごはんなどにも!これ一品だけでもおなかが満足しますよ。

ごはんがない時の主食がわりにも!「カリカリほくほく じゃがピザ」

「冷蔵庫に豚コマとじゃがいもしかない!」そんなとき助けてくれる4つのアイデア©Tamon Matsuzono「てんきち母ちゃんのはじめての自炊練習帖」より

【材料と切り方】(1人分)
豚こま肉 … 100g(1センチの細切りに)
じゃがいも … 2個(300g)(細切り)
片栗粉 … 大さじ2
油 … 小さじ2
塩、こしょう … 少々
ピザ用チーズまたはスライスチーズ … 適量
ケチャップ … 適量
ドライパセリ … あれば

「冷蔵庫に豚コマとじゃがいもしかない!」そんなとき助けてくれる4つのアイデア

【作り方】
1.じゃがいもはボウルに入れ(水にさらさない)、片栗粉をまぶす。
*片栗粉がノリの役目を果たします!!

2.フライパンに油小さじ1をひいて豚こま肉を入れ、中火で色が変わるまで炒めて塩、こしょうをふって取り出す。空いたフライパンに油小さじ1をひいて中火にかけ、じゃがいもを平たく広げて蓋をして焼く。

3.裏面がカリッとなってきたらフライ返しで裏返し、豚こま肉とチーズをのせ、再びそのまま4分ほど焼く。チーズがとろーりととけるまで焼いたら、お好みでケチャップをかける。器に盛りつけ、あればドライパセリをふる。
*一度大きな皿に取り出して逆向きにフライパンに戻してもOK

 本書には、豚こまとじゃがいもだけで作れるレシピがあと3種類載っています。ぜひ、ご参考にしてください。

*本記事は、「1週間1500円で毎日おいしい! てんきち母ちゃんの はじめての自炊 練習帖」より、抜粋・編集したものです。