お子さんの初めてのひとり暮らし、ご自身の転勤、単身赴任など‥‥。新生活に向けて「自炊」の必要に迫られている方に！「てんきち母ちゃんのはじめての自炊練習帖」は、料理家のてんきち母ちゃんこと井上かなえさんが、はじめてひとり暮らしをする娘さんに向けて作った本。夜ごはんを1食（主菜・副菜）200円前後、週1500円程度で作ることを目標に、ムリなく無駄なく、自炊を続ける様々な工夫や、簡単なのに味が決まる料理を提案しています。この連載では、本書からそのコツやレシピを抜粋して、紹介していきます。
本書のレシピはほぼこの肉で作れる！
スーパーにはさまざまな食材が売っていますが、節約しながら無駄なくおいしい料理を作るには、いろんな料理に使える「万能食材」を覚えておくと便利です。本書のレシピはこれらの食材でほぼ作れます。
お肉の中でもコスパがよく、使い勝手もいいのがこの4種類。大量パックを買って、使わない分は小分けして冷凍しておくと便利です。
【1】豚こま肉ー小さく切っても、巻いても、丸めても！
豚こま肉とは、豚肉のさまざまな部位の切り落とし肉を詰めたもので、安価で買えます。「こま切れ肉」「切り落とし肉」などと表示されています。何かに巻いて使う場合は大きめに薄くカットされたもの、丸めて使う場合は細かくカットされ適度に脂身があるものを選ぶのがコツ。バラや、肩ロースの切り落としなど部位別の薄切り肉のほうが安い時はもちろんそちらでもOK。
【2】鶏むね肉ー味はさっぱり、健康にもGOOD！
肉の中で最も安価でヘルシーなのが鶏むね肉。脂身が少ないので、パサパサしがちですが、調理法によってはしっとり柔らかく仕上げられます。皮がついた状態で売っていますが、好みでつけたままでも、外して使ってもOK（外した皮は冷凍しておいて、スープのだし素材としたり、ゆでて刻んでポン酢で食べても）。
【3】鶏もも肉ージューシーでおいしい定番の鶏肉
脂がほどよくつきジューシー。からあげやチキンステーキなど油でカリッと揚げたり、炒めたりするのに適しています。黄色い脂肪はキッチンバサミなどで取り除くと臭みがなくなります。1枚で売っているものが多いですが、からあげ用などとして一口サイズにカットされたものも。作る料理に合わせてどちらでも構いません。
【4】ひき肉ー豚・鶏・合いびき、それぞれに味わいが
ひき肉には、豚、鶏、牛、合いびき（牛と豚の混合）があります。和風・洋風・中華風とどんな料理にでも使いやすいのは豚か鶏。牛や合いびきは、洋風の料理に合いやすく、和風味にはなじみにくい場合も。いずれも、あまり脂が多くないものを選びましょう。また、他の肉に比べて傷みやすいので注意しましょう（写真は豚ひき肉）。本書のレシピでは、豚ひき肉と鶏ひき肉は代用可になっています。
また、本書では、肉以外にも、自炊初心者が買っておくとよい、使いやすい野菜や加工食品などについてもリストを載せています。
*本記事は、「1週間1500円で毎日おいしい！ てんきち母ちゃんの はじめての自炊 練習帖」より、抜粋・編集したものです。
