お子さんの初めてのひとり暮らし、ご自身の転勤、単身赴任など‥‥。新生活に向けて「自炊」の必要に迫られている方に!!「てんきち母ちゃんのはじめての自炊練習帖」は、料理家のてんきち母ちゃんこと井上かなえさんが、はじめてひとり暮らしをする娘さんに向けて作った本。夜ごはんを1食(主菜・副菜)200円前後、週1500円程度で作ることを目標に、ムリなく無駄なく、自炊を続ける様々な工夫や、簡単なのに味が決まる料理を提案しています。この連載では、本書からそのコツやレシピを抜粋して、紹介していきます。
ひき肉と豆腐、お安くてヘルシーな食材で4種類も
自炊初心者の人が陥りがちな失敗に、ネットでおいしそうなレシピを見つけて材料を揃えて作っても、余った食材を使いきれずにそのまま腐らせてしまうことがある、とお伝えしました。
まずはそうならないために、本書では、同じ2つの食材だけで4つのレシピを作れるように提案しています。
たとえば、「ひき肉」と「豆腐」だけで、
・豆腐ステーキのそぼろかけ
・コクうまレンジ麻婆豆腐
・豆腐のすき焼き風甘辛煮
・あっさり豆腐ハンバーグ
という4種類の冒頭の写真のレシピが作れます。
お豆腐は、そのまま冷ややっこでも食べられますが、このように料理すると、立派な主菜にもなります。カロリーが低いのも嬉しいところですね。
今回は「あっさり豆腐ハンバーグ」のレシピを紹介しましょう。
玉ねぎも香味野菜も何も入っていないハンバーグですが、一度、まずはこのレシピで作ってみてください。シンプルに合いびき肉が味わえて、酢じょうゆで食べると、かなり病みつきになる味です。これをベースに、料理に慣れたら、冷蔵庫にある香味野菜やキノコなどを入れてアレンジしていってもいいでしょう。料理初心者さんにぴったりのハンバーグ。ぜひ、作ってみてください。
お弁当にも最適! あっさり豆腐ハンバーグ
【材料と切り方】(1人分)
木綿豆腐 … 小パック2/3個(100g)
合いびき肉 … 70g
油 … 少々
醤油、酢 … 各小さじ1ずつ
A
塩 … ひとつまみ
こしょう … 少々
薄力粉 … 大さじ1
【作り方】
1.豆腐はキッチンペーパーでくるんで周りの水分をとり、ボウルに入れる。ひき肉とAを入れて手でこね混ぜ、小判型に丸める。
2.フライパンに油をひいて中火にかけ、1の肉だねをのせる。蓋をして片面4分ずつ、合計8分焼く。
3.器に盛りつけ、醤油と酢を混ぜ合わせたものを2にかけて食べる。
*木綿豆腐のかわりに厚揚げを使ってもできます。また、合いびき肉のかわりに、鶏ひき肉、豚ひき肉でもOK。
余ったお豆腐は味噌汁に使いましょう。
本書には、ひき肉×豆腐で作れるレシピがあと3種類載っています。ぜひ、ご参考にしてください。
*本記事は、「1週間1500円で毎日おいしい! てんきち母ちゃんの はじめての自炊 練習帖」より、抜粋・編集したものです。