政治献金をしても惨憺たる結果ばかりの製薬業界、武田薬品の献金額は?【製薬30社寄付額リスト】Photo: 医薬経済社
*本記事は医薬経済ONLINEからの転載です。

 24年12月末、立て続けに都内で政治資金集めの会合が開かれた。

「武見先生や橋本先生から会合開催の案内が届いていた。講演会形式なのだが、つまりは政治資金パーティーがかたちを変えたもの。パー券を通した資金集めにほかならない。いつもなら参加するのだが、今回はどうしたものか」

 会合を催したのは自民党の武見敬三元厚生労働相と、24年10月の総選挙で落選した橋本岳前衆院議員。とくに武見氏は今夏の参院選の自民党公認候補となったことから、早くも選挙のための資金集めといったところか。厚労相の頃から「金庫がカラになる」と窮状を訴えていた。ただ、国会で「政治とカネ」の問題が審議されているなかでの資金集めということで、案内を貰った側は困惑。結局、この渉外担当者は参加したのだが、「タイミングが悪い」とぼやいた。

 自民党の裏金問題から発展した「政治とカネ」の問題は、解決に向けて24年12月24日に政治改革関連法案が成立。政策活動費の廃止などが明記された。ただ、肝心の企業・団体献金の扱いに関しては今年3月末までに結論を先送り。献金をする側も今後の対応を決められない状況にある。