人気上昇「青山学院」と「逗子開成」

 ここからはBランクとなる。3日午前に最も多くの男子受験生が集うのは浅野である。1429人が受けて2.4倍(23年2.3倍、22年2.48倍)と受験者数の増減はあれども安定した競争状況となっている。志望者数は微減のほぼ前年並みで、出願状況も同様なので、25年も例年通りとなりそうだ。

 2日が日曜日のため、25年は3日に入試を移したのが青山学院である。329人で2.91倍(23年3.26倍、22年3.21倍)と女子(24年5.04倍)に比べればバーは低いのだが、志望者数が6割弱も増えており、出願ペースも5割半増と絶好調なこともあり、25年は4倍超えが確実な情勢である。

 千葉の2校も入試を設定している。東邦大学付属東邦[後期]は、186人が受けて合格者9人のみ。20.67倍(23年21.36倍、22年9.57倍)とあまりに狭き門ということもあって、志望者数は3割強減だった。103人で6.06倍(23年9.46倍、22年4.61倍)と変動が激しい昭和学院秀英[2回]は微減だった。いずれも出願状況は非公表だが、25年は10倍台前半と6倍前後に緩和しそうである。

 170人が受けて3.86倍(23年3.55倍、22年3.91倍)の明治大学付属明治[2回]は、志望者数は1割弱減だったが、出願ペースは前年並みということで、25年も3.8倍前後を維持しそうな情勢にある。

 東京都市大学付属は、四つの入試区分を設けている。117人で3.25倍(23年2.22倍、22年2.88倍)の[3回II類]は2割減、Cランクの[3回I類]は214人で6.69倍(23年4.73倍、22年5.24倍)は1割弱減といずれも減少傾向だった。出願ペースは2割減ということもあり、25年はII類が3倍程度、I類は6倍台半ばには緩和しそうだ。他に[グローバルI類](17人・5.76倍)と[グローバルII類](14人・1.56倍)がある。志望者数では大幅減となりそうだったが、出願は増加傾向となっている。

 Cランクは男子校に受験生が集中している。成城[2回]は778人が受けて3.4倍(23年3倍、22年3.31倍)だった。志望者数も出願状況も微増で、25年も前年並みとなりそうだ。391人で4.77倍(23年4.7倍、22年4倍)の逗子開成[2次]は、志望者数は1割減だったが、出願ペースは4割増と絶好調に転じており、25年に5倍超えの続伸も期待できそうだ。

 260人で4.56倍(23年3.38倍、22年4.66倍)の学習院[一般2回]は1割弱減の志望者数と同様のペースの出願状況で、25年は4倍台前半まで緩和する傾向にある。217人で4.72倍(23年4.72倍、22年5.08倍)の立教新座[一般2回]は、志望者数1割増の勢いだったものの、出願ペースは微減で、25年は4倍台半ばまでの緩和もあり得る。

 197人で6.35倍(23年9.38倍、22年6.64倍)と高倍率が続く明治大学付属八王子[A方式2回]は、志望者数は1割弱増だったものの、出願ペースは2割減となっており、25年に5倍台に緩和するかもしれない。149人で3.82倍(23年3.9倍、22年5.14倍)の法政大学[2回]は志望者数も出願状況も前年並みとなっている。