緩和傾向が目立つ3日午前の中堅・中位校
3日午前のDランクには共学校が並ぶ。いずれも志望者数が2割強増、142人が受けて2.15倍(23年2.79倍、22年2.43倍)の山手学院[B日程]と61人で5.55倍(23年7.56倍、22年13倍)の安田学園[5回]は、出願ペースでは2割増と1割増となっている。25年は山手学院が2倍台半ばへ、安田学園は5倍台後半に向けて受験生を積み増す状況にある。
志望者数がほぼ前年並みの2校、桐光学園[3回A]男子部は198人で2.28倍(23年2.91倍、22年2.73倍)、成城学園[一般2回]は192人で4.17倍(23年5.07倍、22年7.04倍)だった。出願状況を見ると、桐光学園は3割増、成城学園は前年並みと分かれている。25年は桐光学園が22年実績に向けて受験生を増やしそうだ。ちなみに、Eランクの桐光学園[3回B(英語資格、T&M)](36人・2.77倍)は微増となっている。
74人で2.85倍(23年3.47倍、22年3.15倍)と緩和傾向の公文国際学園[B]は、志望者数が4割減だったが、出願ペースも3割減で、25年は2倍台半ば程度までさらに緩和しそうな状況である。
千葉の専修大学松戸[3回](103人・3.68倍)は20人の募集を二つの入試区分で行っている。4科の[A]の志望者数は3割半減と大きく減少した。受験者数は出願者数の4分の1ほどと乖離(かいり)は大きい。現状の出願状況は24年実績の7割程度となっている。今後どのくらい積み増され、また実際に受験するか、現時点では把握し切れない。関東学院[一期C]は、252人で3.32倍(23年2.55倍、22年3.79倍)は志望者数も出願状況もほぼ前年並みとなっている。
総じて緩和傾向にあった日本大学系列校はどうか。245人で3.5倍(23年4.52倍、22年6.28倍)と緩和傾向が続く日本大学豊山[3回]はほぼ前年並みの志望者数だったが、出願状況は微増となっており、25年は少し倍率が上がるかもしれない。206人で3.75倍(23年3.52倍、22年4.42倍)の日本大学第二[2回]は志望者数が2割減と心配されたが、こちらも出願状況は微増に転じており、25年は前年並みを維持しそうだ。
Fランクには、116人で8.92倍(23年3.68倍、22年7.64倍)と大きく上下している日本大学第三[3回]も志望者数は2割弱減だったが、出願状況は微減程度まで戻しており、25年はいささか緩和してもこの高倍率を維持しそうな勢いにある。112人で5.33倍(23年3.77倍、22年7.28倍)の日本大学第一[2科1回]もまた高倍率で、志望者数は4割強も減少していたが、出願状況は2割半減程度まで戻しているので、25年は4倍台に緩和で済むかもしれない。
169人が受けて5.83倍(23年5.59倍、22年3.09倍)の日本工業大学駒場[5回]は5割半増で、25年に6倍超えが確実な情勢にある。200人で4.65倍(23年2.14倍、22年2.13倍)と大きく伸ばした佼成学園[3回一般]は1割増で、25年もさらにハードルを上げそうな勢いである。湘南学園[C日程](49人・2.45倍)は、1割減で25年はいささか緩和しそうである。