また、もちろんこれは「1日にひとつ『よい行い』をする」というスタイルで実践するのでもOKです。たとえば、「早朝出勤してデスク周りを掃除した」とか「大きなミスをやらかした同僚をなぐさめた」とか「近所の家の植木鉢が倒れていたので起こしておいた」とか、どんな些細なことでもいいから、ひとつは「よいこと」を行うのです。すなわち、昔からよく言われる「一日一善」です。
よろこびや幸せのタネを
日記に撒いて育てよう
そして、今日やった「よい行い」は、その日のうちに「おてんとうさま3行日記」に書き記すようにするといいでしょう。これを習慣にしていれば、次第に「明日は何をしようか」とか「今日はどんな『よいこと』をしようか」という気持ちが増してくるはず。きっと、日常の暮らしにハリが出て、意欲的に毎日を送れるようになっていくことでしょう。
それに、なんの変哲もない日々の中、「今日するべきこと」を探し出そうとしていると、だんだん「日常の中の隠れた幸せ」をスムーズに見つけられるようになってきます。平凡な日常も、1日の中にひとつでも「よいこと」を見つけられれば、その日をなんとなくハッピーな気分で送れるものですよね。
ちなみに、難しい病気で長く入院をしている患者さんには、こういった「小さな幸せ探し」が得意な人が少なくありません。中には若いのに死期が迫っているような方もいらっしゃいます。そういう方々にとっては、「今日はこれをやった」という何かがあるということはとても重要なことです。「1日1日を大切に生きたい」「納得感のある1日を送りたい」という思いが人一倍強く、1日24時間をなんとなく過ごしてしまうような無駄な日にはしたくない。だからこそ、日常の中に潜んでいる「よろこびや幸せのタネ」を日々懸命に探し出そうとしているわけです。
ですから、私たちもそういう方々の姿勢を見習うべきだと思います。
ぜひみなさんも平凡な日常、身近な日常の中に「よろこびや幸せのタネ」を見つけて、それを1日1日「おてんとうさま3行日記」に書き記すようにしてはいかがでしょう。きっと、その日記に撒いたタネはみるみる育って、みなさんの人生をイキイキしたものにするのに大いに役立ってくれるのではないでしょうか。