(1)~(3)をそれぞれ1行ずつ書いて、3行を書き終わったら、今日1日に感謝をして日記帳を閉じてください。

 1日1日、その日の出来事を振り返りながらこの3行を書き記していると、自然に呼吸が整い、心身が鎮まって、自分の中の迷いや乱れが消えていくのが感じられるはずです。それは、自律神経バランスがいい感じに整った証拠だと言っていいでしょう。

 また、この「おてんとうさま3行日記」を続けていけば、1日1日自律神経の乱れをリセットしつつ、自分を立て直していくことができます。たとえそのとき、不調やスランプに陥りかねない状況だったとしても、日々自律神経バランスを取り戻しながらリカバリーをしていけば、悪い流れから抜け出して、好調なよい流れをつかんでいくことができるでしょう。

 ぜひみなさんも、1日の終わり、寝る前の「3行の心の片づけ」を習慣にして、自律神経を整えつつ、自分をよい流れに乗せていくようにしてください。

 なお、この「おてんとうさま3行日記」は、手書きで1文字ずつていねいに書くのがセオリーです。忙しいときや余裕のないときほど、ゆっくりていねいに書くようにしてみてください。

 手書きで短くていねいに綴られた言葉は、人の意識に大変深くインプットされます。

日記の真価が発揮され
思いを実現させる力が高まる

 そして、この日々の「3行の意識づけ」によって、徐々に“この日記の真価”が発揮され始めるのです。

 どういうことかというと、日記に書き記したことが、だんだん「実現のレール」に乗りやすくなるのです。みなさんは、「あの夢を実現させるぞ」「この目標を守るぞ」というとき、その思いや願いを紙に書いて壁に貼り出しますよね。それからも分かるように、こうした行為には、自分が目指すべき方向を明確にし、その思いや願いを叶える力を高める働きがあるのです。

 つまり、「おてんとうさま3行日記」で、日々「おてんとうさまに恥ずかしい」と思ったことを書いたり「おてんとうさまに胸を張れる」と思ったことを書いたりしていると、その思いが脳に深く意識づけされて、その思いを実現させる力が高まるのだということ。

 たとえば、日記に「席を譲らずに寝たふりをした」と書いたら、電車内でその記述が思い出され、「今度こそちゃんと譲ろう」という行動意識が高まるかもしれません。