また、日記に「駅の階段をつらそうに上っているおばあさんを手助けした」と書いたら、以降、同じようなシチュエーションに出合うたびにその記述が思い出され、「すぐに手助けしよう」という行動を取れるようになっていくかもしれません。
そして、こうしたことを日々繰り返すうち、「おてんとうさまに恥じない行動」が身につくようになっていくのです。一種の「自己暗示」のようなものですが、この日記をつけていれば、陰徳や善行を積むときも、いずれ意識しなくても自然に体が動くようになっていくはずです。
![図表:「おてんとうさま3行日記」の記入例](https://dol.ismcdn.jp/mwimgs/3/c/400/img_3c8f84169ae086439cf31ec77cece372223636.jpg)
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「今日はこれをやった」
出来事を意図的につくる
このように、「おてんとうさまに恥じない生き方」を身につけたいのであれば、「おてんとうさま3行日記」をつけるのが一番確実な近道になるはずです。
きっと長く続けていけば、おてんとうさまの力をしっかり味方につけて、1日1日、後悔のない人生、おてんとうさまに誇れる人生を送れるようになっていくのではないでしょうか。
「おてんとうさま3行日記」にも関係してくるのですが、私は、1日にひとつでいいから「今日はこれをやった」という出来事を意識的につくることをおすすめしています。
これは「だらだらした生活」を回避するための心がけでもあります。「今日は特別何もない日だった」「今日もなんとなく1日が過ぎてしまった」といった日々を繰り返していると人間は停滞します。気持ちにハリがなくなり、そのうち「何もない日」を送ることに抵抗がなくなって、だんだん心身がだらけていってしまうのです。こうしただらけた生活は、自律神経全体のレベルを下げることにもつながるので、意識して改善していかなくてはなりません。
そこで、1日にひとつ、なんでもいいから「今日はこれだけはやった」ということをつくるのです。「今日は映画に行った」「今日は友人と飲んだ」「今日はプレゼンの準備をがんばった」というように、その日のイベントとなるような何かを必ず盛り込むようにするわけですね。