O君は僕と数日違いで同じ病棟に入院した同世代の友人で、10年ほど前に同じく右足を切断し、自身の経験も活かしながら医療関係の仕事に従事している。一緒に骨肉腫を生き抜いたO君。かなり久しぶりだったが一目見てお互いわかったし、なんだか安心感がある。使用している義足のセッティングなどを色々聞き込んだ。
幻肢痛についても聞いてみると、
・昨日久しぶりにビリビリッとした幻肢痛があった。こういう痛みはたま~にだけ。
・10年経っても日常的に痺れた感覚はある。
・義足をつけたから幻肢痛が軽減したって感じでもない。
・術後当初は「足裏型」と同じ幻肢痛があった。
ということらしい。
人によって全然違うのかと思いきや、本当にいくつかのパターンがあるのかもしれない。
時間が経つにつれて耐えられる程度の日常的な痺れに落ち着くっぽいけど、だとしたら尚更それまでに開発できる可能性は考えてみたいな。
それにしても幻肢のイメージが足の輪郭を取り戻してきた途端に、常時の痺れもかなり重くてビリビリしたものに変わってきた。
幻肢をさするとかは全然効果が無いから、痛みのコントロールももっと考えていきたい。
足一本のイメージになると、
幻肢が“曲がる”ようになった
術後2週間ほどが経つと断端の傷も綺麗になり、感覚も戻ってきた。来週中には退院とのことでひとまず安心。
幻肢痛はと言えば、術後10日頃から痛みの質が変わってきた。今までは足首周辺くらいしかはっきりした感覚は無かったが、徐々に足一本丸ごとあるように感じるようになってきた。それと同時に足裏に感じる痛みが鈍痛になり、結構な頻度でやってくる。
夜もなかなか眠れず、どうにか寝ついても何度も起きてしまうのでそれなりに辛い。
それと足一本のイメージになってから突然幻肢が曲がるようになった。
