投資ビギナーが取るべき
「戦略」は?

 さて、それで問題になるのが新NISAで人気の米国株投資です。

 オルカンの場合でもS&P500でも、ここ1~2年の値上がり幅のかなりの部分をマグニフィセントセブンないしはGAFAMが占めていることは公知の事実です。

 それが予測としてはDeepSeekショックで前提が変わり、GAFAMもつられて株価が下がる可能性がある。仮にDeepSeekが独自技術ではないことが判明して、結果としてAI競争の前提条件は変わらないという可能性も一部残ってはいますが。

 では、投資初級者はどうしたらいいのか?

 ここで冒頭の疑問に答える形で投資術の定石の話をします。

 もしここまでの投資でまとまった利益が出ているようであれば、一度、売却してみるのも投資としては手だと思います。

「休むも相場」という格言がありますが、先行きがわからないときはポジションを手じまいして休むのは投資の世界では悪いことではないのです。

 その際の資産防衛策としては現金ではなく金利の高い米ドルのMMFあたりで運用は続けたほうがインフレに悩む日本人としてはいいかもしれません。

 今朝のマイクロソフト、メタ、テスラを皮切りにアメリカのハイテク大手の決算発表があいつぎます。各社が投資計画を見直すかどうかが注目点です。

 現在の状況は結構あやうい状況で、GAFAMの一角が「データセンターへの投資計画を見直す可能性がある」と発言しただけですぐに二回目の下げが起きる危険すらあります。

 とはいえ状況が急すぎて、今後の投資見通しについて重要な情報は出てこないかもしれません。

 言い換えるとDeepSeekショックの中身はどうなのか、本当のところが見えてくるまでにはこれから3カ月ぐらいかかるかもしれません。

 投資家としてはなんとも歯がゆい状況が起きてしまいました。そこでどうするか、あくまで投資は皆さんの最終判断でお願いします。