ドナルド・トランプ米大統領は4日、ガザに住む数百万人のパレスチナ人は近隣諸国に移住すべきだと改めて呼びかけ、恒久的移住の可能性も示唆した。同氏はこれまでも同様の考えを示してきたが、アラブ諸国やガザのパレスチナ人らは反発している。トランプ氏は首都ワシントンを訪問しているイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と並び、ガザ地区の荒廃ぶりに触れたうえで、同地区の200万人のパレスチナ人は移住する必要があるとした。同氏は「彼らが戻りたいと思わなくて済むようなことを実施できるよう希望している」と述べたうえで、ガザ再建の際には「本当に質の高い住宅」が建設されることを期待していると発言。トランプ政権の当局者らは4日、ガザ再建には10年から15年かかる可能性があるとの見解を示している。