なぜ「ハーフサイズ」ではないのか?
![この餃子の王将、何かがおかしい…「日本一オシャレな王将」店に入って仰天した!](https://dol.ismcdn.jp/mwimgs/a/6/450/img_a61d4c00c8691ea28bd09e9cf2912f881865648.jpg)
「GYOZA OHSHO」に限らず、餃子の王将の既存店舗にも共通の取り組みだが、通常メニューより少ない量のメニューが、「ハーフサイズ」ではなく「ジャストサイズ」と表記されている点も特徴的だ。
「ハーフサイズ」だと、それだけ注文して帰ることに罪悪感を抱くことがあるが、「ジャストサイズ」(ちょうどいい量)と表記されていれば、単品注文の心理的なハードルが下がる。洗練された内装や外観、落ち着いたBGMも相まって、女性客がジャストサイズのラーメンなどを注文する機会も増えそうだ。
インバウンド需要の取り込みにも期待がかかる。ラーメン、うどん、寿司など、日本の飲食文化は外国人にとって目新しく映るのか、繁華街の外食チェーンはどこも外国人観光客であふれている。注文単価が高くなっても勢いで食事を楽しむ観光客は、飲食業にとって極めてありがたい存在である。
ただ、既存の餃子の王将はお笑い芸人のケンドーコバヤシが「好きとか超越して、あえて言うなら、嫁はん感覚」と評したように、「日本人のソウルフード」という側面が強く、外国人観光客が気軽に入店しにくい雰囲気があった。
「GYOZA OHSHO」であれば、店名の英字表記と洗練されたデザインが、外国人観光客にとっての心理的ハードルを下げる要素になり得る。女性客と同様、新たなターゲット層を獲得する効果が期待される。
餃子の王将が「GYOZA OHSHO」と名前を変え、外装や内装を一新し、BGMをジャズにすることの利点は、女性客や外国人観光客の獲得だけではない。飲食業界で深刻化するアルバイトの求人難を克服する効果も期待される。