これは重要なことなので、ぜひ覚えておいてほしいのですが、人が変わるのは大きく分けると次の2つの条件が整っている時です。
1.変わることによって自分にメリットがあると思える
2.「自分ならきっと変われる!」と期待できる
特に、相手にとっては変わったところで大したメリットがあると思えないのに、相手の行動が目につくからといって、こちらが一方的に「あなたが変わってよ!」と要求しても、相手は99%変わってくれません。
それどころか、相手を変えようと必死に頑張れば頑張るほど、相手は抵抗してますます心を閉ざしてしまいます。だから、「なんで私がこんなに言ってるのに、分かってくれないの?」とイライラしてしまうことになります。
コントロールできるかどうか
見極めるスキルを持とう
「そんなことない!だって会社の上司は部下に命令して行動を変えることができるじゃない!」と思うかもしれません。でもそれは会社という枠組みの中で「上司の言うことを聞いておかないと、後で困ることになる」というリスクを回避するメリットがあるからです。もし上司と部下という関係でなければ、嫌な思いをしながら理不尽な命令に従う理由はありませんよね。
では他人のことが「定数」なのであれば、人間関係における「変数」とは何でしょうか?それは、自分自身の考え方や行動です。他人を一方的に変えることは容易ではありませんが、自分のことはもっと簡単に変えられます。
そして他人を変えることはできなくても、自分を変えることで他人との関係性を変えることはできます。
たとえば、身近にいつも他人の悪口を言っている人がいると、聞いているのもウンザリするし「私もどこかで悪口を言われてるんじゃないか……」って気になったりします。
でも、悪口には言うと一時的に気持ちよくなって、何度も繰り返したくなる性質があります。なので、もし「もう悪口は言わないで」って頼んだところで、悪口が大好きな人はきっと変わりません。