悩みが消える「考え方」とは
現実を認めず、不満を抱く。
もしくは、無理やりポジティブに考える。
本書でお伝えする「悩みが消える考え方」は、そのどちらでもありません。
半分しか水がないコップに対する、3つめの考え方。
それは、水が少ないという現実は認めたうえで、その現実がもたらす「意味」を肯定的に考えてみることです。
水が少ないことを不自由に感じてしまうのは、「より多くの水を得られたほうが豊かである」という認識があるからでしょう。
ですが、水が半分しかないから不幸だなんて、誰が決めたのでしょう。半分しかないからこそ得られる喜びもあるのではないでしょうか。
「水は少ないけど、その分、他の人よりも大切に飲めるはず」
「たくさん飲みすぎてお腹を壊さなくてすむ」
「私の水が少ない分、ほかの誰かが水を飲めているかもしれない」
コップの半分しか水がない。その事実が示す「意味」を前向きにとらえてみれば、その現実は不自由なんかではなく、自分や誰かにとって価値のある現実に思えてきます。
しんどい現実の「とらえ方」を変えてみよう
しんどい現実を変えることはできません。
でも、そこに「肯定的な意味」を見出せたら、とらえ方が変わります。
それができる人は、たとえ思いどおりにいかない人生であっても、悩むことなく前を向いて生きていけるでしょう。
というより、現実なんて思いどおりにいかないことだらけです。
そんな世界を生き抜くには必須の力とも言えます。
(本稿は、書籍『不自由から学べること』の内容を一部抜粋・編集して作成した記事です。書籍では他にも、「しんどい現実がラクになる考え方」を多数紹介しています。)