アクティビスト(物言う株主)のライアン・コーエン氏は中国の電子商取引(EC)大手アリババグループに依然として狙いを定め、同社株を買い増している。コーエン氏は、新型コロナウイルス禍に米ゲームソフト小売り大手ゲームストップなどミーム株(はやり株)の急騰を巻き起こした仕掛け人で、「ミーム株王」として知られる。複数の関係者によると、ここ数カ月で個人で保有するアリババ株を約700万株に拡大した。価格にして約10億ドル(約1490億円)に相当する。アリババ株の大量の買い増しは、中国の長期的な経済成長見通しに対するコーエン氏の強気な見方を反映していると関係者は指摘する。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は約2年前、コーエン氏が数億ドル相当のアリババ株を取得したと報道。コーエン氏は当時、アリババ株が大幅に過小評価されていると主張し、同社に自社株買いプログラムを加速させるよう個人的に働きかけていた。
物言う株主コーエン氏、アリババ株買い増し 保有株10億ドル相当
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