23日に行われたドイツ総選挙は、最大野党で中道右派のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が明確な勝利を収めた。首相候補であるフリードリヒ・メルツ氏(CDU党首)にとって今後の問題は、連立政権を速やかに発足させられるか、そして米国が連立工作に影響を与えようとするかどうかだ。欧州の最近の右傾化の流れを反映し、反体制派の国家主義者が歴史的に強い支持を得た選挙だったが、速報によるとCDU・CSUの勝利が確実な情勢となっている。このためメルツ氏は、今週からの連立協議を経て次期首相となり、ドナルド・トランプ米大統領の欧州における重要な対話相手となる可能性が高い。しかし、その道のりは険しいかもしれない。
ドイツ総選挙、最大野党が勝利確実
極右政党AfDが健闘も、キリスト教民主・社会同盟が首位に
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