
林 望 著
でも、一歩引いたところから客観的に見ると、その集まりに出なくても全然困らないどころか、実際には無益な話をするだけの時空だと気づきます。
1日はたった24時間しかないのですから、仮に3時間を趣味の集まりに使ったならば、後はすっきりと自分の時間に戻る、それが望ましいと私は信じます。そうやって、自分の読みたい本を読むとか、絵を描くとか、歌を歌うとか、その気になれば別の趣味の時間を作ることも可能です。
『徒然草』の法師の話を思い出してください。もしかしたら、明日、私もあなたも突然に死んでしまうかもしれないのです。一刻の猶予もなりません。無駄に使っていていい時間なんか無いのです。