カエルを食べなさい!
オタマジャクシに気を取られてはいけません
カエル、つまり重要な仕事は、全体のうちの20%で、これが結果の80%を左右すると著者はいいますが、まさにこれはパレートの法則として知られる「80対20の法則」のこと。20%の行動によって結果の80%が決まり、20%の顧客によって売り上げの80%が決まり、20%の商品やサービスによって収益の80%が決まるという、イタリアの経済学者ヴィルフレイド・パレードが提唱した有名で重要な法則です。
今日一日の重要な目標や活動、計画、仕事などをあげたリストをつくろう。今日一日のよしあしの80から90%を左右することになる10から20%の仕事は、そのうちのどれだろう?
あなたの人生とキャリアに影響を与えるそのわずかな仕事に多くの時間をかけ、あまり重要でない仕事にはあまり時間をかけないようにしよう。(33ページ)
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とはいえ、「まわりの仕事は一見どれも重要そうに見える」という人にむけて、ブライアンがすすめるのは、ABCD法。優先順位をつけるのに非常に有効な方法で、日々活用できる方法です。たとえば、翌日のしなければいけない仕事をA、B、C、D、Eというようにランク付けする。
「A」は非常に重要で、これをしなければ重大な支障をきたすもの。例えば、大事な顧客を訪問するとか、近く行われる重役会議のために上司に頼まれた報告書をつくること。まさに、これが「カエル」。「A」が複数あるのなら、A-1、A-2、A-3というように。A-1の仕事が、あなたにとって最大かつ最も醜いカエルになる。
「B」は、あなたがすべきもの。しなかったからといって、それほどたいへんなことにはならない「オタマジャクシ」。メールのチェックなどここにはいる。Aの仕事が残っているうちは、Bの仕事にとりかかってはいけない。大きなカエルが食べられるのを待っているのに、オタマジャクシに気をとられてはいけないのです。
「C」の仕事は、したほうがいいはしなくても何ら影響がないもの。「D」の仕事は、ほかの人に任せていいもの。「E」の仕事は、しなくていいし、しても何にもならないもの。以前は重要な仕事だったけれど、もう意味がなくなっているもの。習慣になっていたり、楽しいからやってしまったりすると危険。
こうしてABCDEにランク付けすれば、秩序だったやりかたをできるし、重要な仕事に早く取り掛かれるといいます。