渡邉会長「サブウェイの味は私が決める」

有機栽培は手間がかかり、収穫量が減り、経営的なメリットはない。さらに、有機質肥料に含まれる硝酸態窒素や無農薬栽培による病害虫リスクなど、健康への悪影響も指摘されている。
結局のところ、有機野菜は「イメージが良い」というだけの話だ。企業がブランド戦略として採用するのは理解できるが、黒字化しないのであればただの自己満足だろう。
グラスフェッド牛乳のアイスはおいしそうだが、有機野菜はそうとは限らない。その点を指摘したうえで、サブウェイがワタミのもとで大きく変わろうとしている点について述べたい。
変化とは何か? 単純明快、「サブウェイの日本化」 である。
渡邉会長は、サブウェイ買収表明から3週間後の決算会見で次にように語った。
「(サブウェイは)非常に強いブランドです。我々がやったら、もっと圧倒的においしくなるという手応えを感じております。昨日もアジアのサブウェイ社長と2時間ミーティングをしました。そこで私が強く要求し、勝ち取った権利は『日本で味を決めてもいい』ということです。これからサブウェイの味は私が決めさせていただきます。これができるようになったのは非常に大きいです」
「(サブウェイは)185店舗あります。1店舗も赤字がない。本当に強い業態です。2000万円の投資で6000万円の売り上げを上げています。商圏を調べると、本当に小さな商圏で成り立っていることがわかります」
(2024年11月15日の決算説明会)
この発想は、ワタミの海外戦略の成功から生まれたものだろう。渡邉会長は日経CNBC(2025年2月19日)でこんな風に述べている。