「人生に訪れる苦労には、すべて意味があります」
そう考えるのがキリスト教の教えです。キリスト教は世界人口の約3割が信仰しており、教徒たちはその教えを支えにして、この不自由だらけの世界を何千年も生き抜いてきました。その教えをもとに「どうすれば、しんどい現実に悩まなくなるのか」を教えてくれるのが、書籍『不自由から学べること』です。著者の川原マリアさんは、今では「ニューヨーク・タイムズ」で紹介されるなど活躍するクリエイターですが、12歳からの6年間を「修道院」で過ごしています。「修道院」は、あらゆることが禁止され、ただひたすらキリストの教えを学び、体現していく場所です。その経験で身につけた「しんどい現実に悩まない考え方」によって、川原さんはその後の人生を切り開いていきました。
現実の見方が変わり、そのツラさが和らぐ内容に、「気持ちが軽くなった」との声が多数。この記事では本書より一部を抜粋・編集し、「絶対に悩まない人の考え方」を紹介します。
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人生には「乗り越えられる試練」しか訪れない
聖書に、こんな一節があります。
不自由な現実を「自由な心」で生きていく
よく言われる「神は乗り越えられない試練は与えない」という言葉のもとになった話です。
このようにキリストの教えにおいては、降りかかる苦難は神の導きであり、すべてに意味があると考えています。
イエス・キリストが、不自由な社会と闘い、悩み、見出した教えや、それまでに至る歴史などを、関係するさまざまな人たちがまとめたのが『聖書』です。
修道院では、この聖書にある言葉を日々学び、自ら体現していきます。
不自由に抗う方法ではありません。
不自由な世界であっても、そこに意味を見出し、心は自由なまま生きていく。
この生きづらい世界で希望を捨てずに生き抜く術を、聖書は教えてくれるのです。
(本稿は、書籍『不自由から学べること』の内容を一部抜粋・編集して作成した記事です。書籍では他にも、「しんどい現実がラクになる考え方」を多数紹介しています。)