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職場には、表向きは感じがよくても陰では人間関係をかき乱して出世を狙う人物がいる。こうした“裏表人間”に振り回され、理不尽な思いをした経験のある人も少なくないだろう。心理学者の榎本博明氏が、実例をもとにその特徴と対処法を紹介する。※本稿は、心理学者の榎本博明『裏表がありすぎる人』(幻冬舎)の一部を抜粋・編集したものです。
うっかり気を許すと
とんでもない目に……
多くの人が経験しているのが、向こうが言った陰口をこちらが言ったことにされ、周囲に広められる、といった嫌らしい手口だ。そのせいで、こちらが周囲から軽蔑の目で見られたり、陰口を叩かれた当人から嫌われたりするのだから、あまりに理不尽な嫌がらせだ。
このようなことをする同僚に痛い目に遭わされたという人は、その忌まわしい経験について、つぎのように説明する。
「その同僚は、かなりの辛口で、周囲の人たちをこき下ろすんです。この前も、その同僚が私を捕まえて上司についての不満をまくしたてるのを、また始まった、嫌だなあって思いながら聞いていただけなのに、『○○さんがこんな不満を口にしてました』って上司に言いつけたみたいなんです。
ある日、上司から呼び出され、『君はこのような不満をもってるようだけど、今後は陰で言うんじゃなくて私に直接言ってくれるかな』と、言葉はやさしげでも、明らかに気分を害してる表情で言われたんです。
前にも似たようなことがあったので、けっして陰口には同調しないようにしてるんですけど、ただ聞いてただけでこんな目に遭わされるんだから、ほんとに嫌になります」







