疲労を溜めずにリセットしよう
“気晴らし”は歯磨きしながらできる

 また、炎症や老化細胞の蓄積が繰り返し続くことになれば、疲労が慢性化し、「疲労性老化」を招きます。つまり疲労の放置は、老化を促進させるということに他なりません。

 疲労を溜めずにリセットすることが、老化速度を加速させないことにつながります。ここでは、疲労と老化を防ぐためにできる生活習慣を紹介します。

(1)「みどりの香り」を嗅ぐ

 緑茶や草・葉をちぎったときの「みどりの香り」である青葉アルコールと青葉アルデヒドという成分には疲労回復効果があります。この香りは、脳疲労防止に有効であることが証明されています。

(2)ストレッチ&腹式呼吸

 痛みを感じないくらいの気持ち良い強さで、ゆっくりと体を伸ばして、ストレッチをすることも有効です。また自律神経の調整には、呼吸を意識することも重要です。鼻から大きく息を吸ってお腹を膨らませ(2秒)、口からゆっくりと息を吐いてお腹をへこませる(3秒)。息を吐ききったら声に出して5つ数えます。すると、副交感神経が優位になってリラックス状態になります。

(3)気晴らしの空想

 脳の緊張状態をリセットするのが、ちょっとした気晴らしの空想です。集中して取り組んでいることをいったん置いて、ビーチを歩いている、リゾートのホテルにいるなど楽しい空想をしながら、水を一杯飲んだり、歯を磨いたりしてみるのもいいでしょう。

(4)ポジティブ思考を意識する

 物事の良い面に目を向ける。ネガ言葉をポジ言葉に変える。周囲に感謝する。など、望ましい現在・未来に意識を向けてポジティブ思考を持つことでもストレスは回避できます。

(5)入浴の習慣化

 40℃程度のお湯に最低10分つかることで、副交感神経が活発になりリラックス効果が得られます。これにより寝つきも良くなるため、疲労回復につながります。