「いつも堂々とブレない人」と「不安でジタバタする人」の根本的な1つの違い、あなたはどっち？

「変化の時代に、どう生きるか？」この問いに答える一冊が、アメリカでベストセラーとなった『Master of Change 変わりつづける人：最新研究が実証する最強の生存戦略』だ。本書の著者、ブラッド・スタルバーグはマッキンゼー出身であり、ウェルビーイング研究の第一人者だ。本稿では、本書の中から「いつも堂々としている人の考え方」に焦点を当て、不確実な時代の波に飲まれず、自信を持って行動し続けるための方法を探る。自分らしさを貫き、世の中の変化を味方につけるには何が必要なのか。その答えを、本書の知見とともに紐解いていく。（構成／ダイヤモンド社書籍編集局）

《どんな場面でも堂々とできる人》に共通すること

　あなたの周りには、どんな状況でも落ち着いて行動できる人と、ちょっとした変化にも動揺してしまう人がいるのではないだろうか。

　例えば、会議で突然意見を求められたとき、冷静に自分の考えを述べる人もいれば、戸惑って言葉が出てこない人もいる。

　転職や異動といった環境の変化に直面したときも、新しい環境に適応できる人と、不安に押しつぶされそうになる人がいる。

　この違いはどこから生まれるのか。

　全米ベストセラーの話題作『Master of Change 変わりつづける人』が指摘するのは、「コアバリュー（核となる価値観）」の有無だ。

　日々の仕事中でも、予想外の変化に直面することが増えている。

　例えば、テクノロジーの進化によって仕事のやり方が大きく変わったり、経済の不安定さからこれまで安定していた企業が突然揺らいだりすることもある。

　数年前には想像もできなかったような出来事が次々と起こり、安定していると考えていたものが一瞬で崩れることも珍しくない。そんな環境の中で、不安を感じるのは当然のことだ。

　しかし、どんな状況でもブレずに堂々としている人は、外的な変化に振り回されることなく、自分の価値観を軸に生きている。

不安な時や迷った時に信じられる価値観

　コアバリューを持つことは、単なる精神論ではなく、実際に行動や心理状態に影響を与える。不安を克服する上で非常に重要だ。

　自分の価値観を明確に認識し、それを信じることができれば、未知の状況や困難に直面しても、前向きに乗り越えられる。

　例えば、「自主性を大事にする」という価値観を持っている人は、他人の意見や環境の変化に慌てることなく、自ら判断し前進できるだろう。

「成長を大切にする」という価値観を持っている人は、新しい挑戦に対してもポジティブな姿勢で臨めるはずだ。

　コアバリューが明確になれば、不安や恐れに支配されることなく、自分らしい人生を歩むことができる。

　いつも堂々と行動する人は、特別な才能や強靭な精神力を持っているわけではない。彼らはただ、自分の中にある「揺るぎない軸」を理解し、それを信じているのだ。

　自分のコアバリューを見つけ、それを信じて生きていこう。本書には、コアバリューを持つことで困難を乗り越え、人生の質を向上させた人々のエピソードが描かれている。

※本稿は『Master of Change 変わりつづける人』の内容を一部抜粋・編集したものです。