有名な話ですが、アップル創業者のスティーブ・ジョブズ氏も、お子さんが目を覚ますまでの時間を大切にしていたそうです。鏡に映る自分に問いかけるなど、「静かに自分を見つめなおす時間」をつくっていたのだとか。

 そして後継者のティム・クック氏は、なんと朝4時に起床して仕事前のメール処理やジムで運動していたことでも知られています。

 そうなると、前日はおのずと早く就寝するようになりますよね。

 睡眠時間を削るのではなく、前倒しして朝型に整えるという生活リズムは、見習いたいものです。

「3つのタスクリスト」で1日の計画を立てる

 いつもより10分早く起きて捻出した時間で「1日の計画を立てること」をおすすめしました。より具体的に言うと、その日の予定のうち「最も重要な3つのタスク」をリストアップするのがおすすめです。

 たとえば、前日からの流れでやりたいこと(TO DO)がたくさんあったとします。それらをざっと見渡して、特に注力するタスクを3つ選ぶのです。

 つまり「やりたいこと」の優先順位を確定させます。

 もちろん前日までに、その日の予定はおおかた決まっていることが多いでしょう。

 でも起床後、体調に異変を感じたり、気分が変わっていたり、パッとひらめきがおりてきたりして、順位が入れ替わることってあるはずなんです。

 たとえば「昨日までのどが痛かったから、今日は必ず耳鼻科を受診しなきゃ」と予定していたのに、なんだかウソのように症状がおさまっていたり。遠ざけていた作業に突然取り組みたくなったり。

「今日は一転して久しぶりに天気がよさそうだから、家族全員の布団を干して、家中のカーテンを一気に洗おうかな」
「夢に出てきたハイヒールとワンピースを探しに、街に行こう」

 そんな素敵な予定がひらめくかもしれません。ですから臨機応変に、あなたの「ワクワク」を最優先にしてタスクの優先順位を検討してみてください。

 もちろん、外してはいけない予定は後回しにしないでくださいね。