「いまやろうと思ってた」という、いかにもテキトーな言い訳を相手がするのは、謝罪すると自分に不利益があると考えてかたくなになっている可能性があります。
「ミスを認めるとケンカになる」という恐れがあるのかもしれません。
ささいなミスを追及せず、寛容に接する、という姿勢があなたにないから、相手は全力で言い訳してくるのかもしれません。
パートナーが何かミスをしていないか、重箱の隅をつつくようにチェックしていないでしょうか。
自分の言動が知らず知らずのうちにパートナーを追い詰めていることもあります。相手がどう受けとっているのか、相手の立場で一度よく考えてみることも必要でしょう。
また、「言い訳」臭くならないためには、相手にそう思われないように、こちらから先に「言い訳に聞こえるかもしれないけど」としっかり前置きしてから理由を丁寧に説明するといいでしょう。
「ちょっと今日は体調が悪くて、やる気になれなかった」というのも立派な理由でしょうし、素直に話すほうがトラブルが少ないものです。
また逆に相手は「理由を説明してくれないのが不満」と思っている場合もあります。
「説明するとトラブルになる」と思い、説明をやめてしまうよりも、丁寧に自己主張したほうがいい結果につながると思います。
「○○するのは当たり前」が
相手をカチンとさせる理由
たとえば目の前にテーブルがあり、食べこぼしがあって少し汚れているとします。相手から「テーブルを拭くのは当たり前でしょ」と言われたら、どう思うでしょうか。たいていはかなりカチンとくるのではないでしょうか。
アサーション(編集部注/自分も相手も大事にするコミュニケーション方法)では「I(アイ)メッセージで話す」という原則があります。
「Iメッセージ」とは、要するに「私は~」という「私」を主語にする言い方のこと。
テーブルが汚い。だから拭いてほしい。それはいいのですが、「拭くのが当然、常識でしょ」と言ってしまうと、相手は嫌な気持ちになります。