孫正義氏が「今すぐウチに入社しろ」と声を上げた「仕事ができる人」に共通する特徴とは?Photo:Tomohiro Ohsumi/gettyimages

転職活動で企業のトップや幹部による最終面接に進んだ時、どんな受け答えをすれば採用されるのでしょうか?今回は、私自身がソフトバンクの孫正義氏による面接を経て転職した経験と、自分が起業して経営者になった立場から、中途採用に欠かせない二つの条件を紹介します。(トライズ 三木雄信)

採用面接を突破するのに
欠かせない二つの条件とは?

 私がソフトバンクに転職したのは25歳の時でした。いわゆる丸の内の大手企業に新卒で入社したのですが、3年目にしてサラリーマンとしての限界をいろいろな意味で感じていました。そこで、高校の同級生で大学では同じゼミだった、現在は実業家の孫泰蔵さん(孫正義氏の実弟)との縁を頼りに、孫正義氏と面接をすることになったのです。

 ちなみに、高校の同窓にはホリエモンこと堀江貴文さんもいます。彼は東京大学在学時にインターネットの会社を起業し、後にライブドアに社名変更し、時代の寵児と目されるようになったのは周知のとおりです。

 話を戻すと、ソフトバンクは当時、東京の水天宮にある箱崎エアシティターミナルの前のビルにありました。面接のため17階の社長室に通されると、孫さんの業務デスクの他に大きなテーブルがあり、さらにその横には掘りごたつの和室があって驚きました。

 さらに驚いたのはそこで、ちらし寿司を食べながら面接を受けることになったのです。孫さんが矢継ぎ早にいくつも質問してくるので、口をもぐもぐ動かしながら必死に答えました。何問目かで孫さんが、「ソフトバンクを300年続く会社にしたいのだけど、何が重要だと思う?」と突拍子もなく聞いてきました。