「レシピ通りに作ったのに、なんだかおいしくない……」そんな経験はありませんか? それは、レシピをシンプルに見せるために、「料理上手なら感覚でわかる」と省かれた大切なポイントがあるからかもしれません。書籍『レシピ未満のおいしい食べ方』では、これまでのレシピ本には書かれなかった、「料理をおいしくするためのコツ」やポイントをわかりやすく解説。さらに、ひとつの食材で作れる料理、火を使わずにできるもの、直感的に作れるシンプルな調理法など、「レシピと呼ぶには簡単すぎる」食べ方を通じて、一生モノの「料理の秘訣」が身につきます。いつもの料理をもっとおいしくしたい方はもちろん、料理初心者や苦手意識のある方にもおすすめの一冊です。(監修/料理研究家・管理栄養士 藤井恵)

魚の缶詰は、缶汁ごと使う!

高血圧、血糖値の上昇を防ぎ、良質な油まで摂れる!「レシピ未満」のすごい食べ方とは写真:福尾美雪

魚の缶詰は、手軽に使えて栄養を摂れるので日頃から活用したいもの。

とくに、オイルサーディンに含まれる、オメガ3脂肪酸(EPA・DHA)には、血液をサラサラにし血流を促進する効果や、動脈硬化や高血圧の原因となる血管の炎症を抑える働きがあります。また、イワシに含まれるカリウムは、体内の余分な塩分を排出し、分の摂りすぎによる血圧上昇を防ぐ 効果が期待できます。加えて、低糖質・高タンパクといいことづくめ!

今回は、そんな栄養素を余すことなくいただける「じゃがいもとあわせたサラダ」を紹介します。
といっても、すごく簡単です!

じゃがいもとオイルサーディンのサラダ

みなさん、缶詰の缶汁ってどうしていますか?
レシピ本にはよく「缶汁をきる」と書かれていますが、なんてもったいない! 缶汁には魚の旨みがたっぷりで、とてもいい調味料になります。オイルサーディンなら、油を含んだ缶汁はサラダのドレッシングに使いましょう。

じゃがいも2個はひと口大に切り、やわらかくなるまで加熱しておきます。

ボウルに白ワインビネガー大さじ1、おろしにんにく小さじ1/2、塩・こしょう各少々を入れ、しっかり混ぜてから、オイルサーディン1缶の缶汁だけを加え、混ぜて乳化させます。

ここにじゃがいもとサーディンを投入!
あとは、あえるだけ。彩りに、パセリのみじん切りを混ぜ込んだら完成です。

健康のために、栄養のバランスやカロリーに気を使ったものをちゃんと食べたいけど、料理は苦手……毎日作るのは面倒……なら、料理研究家でありながら、管理栄養士の資格を持つ藤井恵さんおすすめの食べ方を試してみてください。レシピとは言えないくらい簡単なものですが、ちゃんとした1品になり、しかも必要な栄養素を効率的に、驚くほど簡単においしく食べることができますよ!