「レシピ通りに作ったのに、なんだかおいしくない……」そんな経験はありませんか? それは、レシピをシンプルに見せるために、「料理上手なら感覚でわかる」と省かれた大切なポイントがあるからかもしれません。書籍『レシピ未満のおいしい食べ方』では、これまでのレシピ本には書かれなかった、本当に「料理をおいしくするためのコツやポイント」をわかりやすく解説。さらに、ひとつの食材で作れる料理、火を使わずにできるもの、直感的に作れるシンプルな調理法など、「レシピと呼ぶには簡単すぎる」食べ方を通じて、一生モノの「料理の秘訣」が身につきます。いつもの料理をもっとおいしくしたい方はもちろん、料理初心者や苦手意識のある方にもおすすめの一冊です。(監修/料理研究家・管理栄養士 藤井恵)

卵焼きに水を混ぜると、冷めてもおいしい

【管理栄養士・料理研究家が教える】えっ、卵焼きに水!? どんな効果がある?写真:福尾美雪

卵焼きは、今も昔もお弁当の定番おかず。冷めるとかたくなってしまいがちですが、水を混ぜるとふわふわをキープできます。

水の分量は、卵2個に対して大さじ2が目安。
先に、砂糖、しょうゆなどの調味料と水を混ぜ合わせ、そこに卵を割り入れます。

先に調味料と水を混ぜるのは、卵焼きの味にムラができるのを防ぐため。また、ムラを出さないためには、卵をよく溶くことも大切です。

菜箸を底につけ、シャカシャカと左右に動かしましょう。これで、冷めてもふんわりおいしい卵焼きになりますよ!

ちなみに、我が家の卵焼きの味つけは、卵2個に水大さじ2、塩0.6gです。
塩だけのシンプルな卵焼きは、オイルをかえれば風味に変化をつけられるのがうれしいポイント。

私はごま油で焼いていますが、オリーブオイル、サラダ油など、家にあるオイルで違いを試してみてくださいね!