飲酒や喫煙しながらの配信も許可されており、他のプラットフォームでは禁止されていることが多い行為も比較的自由に行える。アプリストアを見ると「飲酒しながら配信できるのが最高。友達とオンライン飲み会みたいにして楽しめた」「規制が緩いのがふわっちの魅力」というレビューも見られる。
また、芸能人や事務所に所属する(セミ)プロの専属ライバーでなくても配信できる。こうしたハードルの低さも、ふわっちの強みといえる。顔出しをせず、ラジオ的な配信を行う配信者も多い。
対照的に、ツイキャスは飲酒配信は可能なものの過激な内容には制限があり、Pocochaは事務所所属ライバーが多く「健全さ」を重視する傾向がある。17Liveはグローバル展開でプロ志向が強く、エンタメ性が重視される。YouTube Liveは飲酒や喫煙は可能だが、収益化には厳しいガイドラインがあり、規約違反でBANされるリスクが高い。
収益化のしやすさもメリットだ。投げ銭(約50%還元、一般的な配信アプリの還元率は20〜30%程度)が中心だが、このほか運営が付与するランキングポイントもあり、配信者はこれらで集めたポイントを換金して収入にできる。初心者でも頑張れば収益化しやすい環境が整っているのも特徴だ。
年齢層が高く、ニコ生出身者が多いふわっち
ツイキャスは10代〜20代の若年層、Pocochaは20代〜30代でコミュニティ志向が強く、17Liveは10代後半〜30代で海外ユーザーも含む多様性がある。YouTube Liveは全年齢層をカバーしているが、配信者は20代〜30代が中心となっている。
これに対して、ふわっちは30代〜40代の配信者が55.6%、課金ユーザー(視聴者)が56.3%と他の配信アプリより年齢層が高い。この年齢差は配信の雰囲気にも表れており、ニコ生出身者やアングラ感を好むユーザーが多いのも特徴となっている。