ドナルド・トランプ米大統領は17日早朝、ジョー・バイデン前大統領が退任前に与えた恩赦の有効性に疑問を呈した。バイデン氏の判断で法的責任を免れた人々の調査に現政権が動く可能性が出てきた。トランプ氏は長年続いている法的規範に挑戦してきたが、恩赦を受けた人々が捜査・訴追されるような場合は、その取り組みが勢いを増すことになる。トランプ政権は週末には、何世紀も前に制定された「敵性外国人法」に基づき、ベネズエラの犯罪組織の構成員だとみられる複数の人物を強制送還したと明らかにした。裁判所は強制送還の一時差し止めを命じていた。トランプ氏はソーシャルメディアへの投稿で、バイデン氏の恩赦は「オートペン(自動署名機)で署名されたものであるため「無効、無意味でもう効力がない」と主張。証拠を挙げずに、バイデン氏が文書について適切な説明を受けなかったとし、署名機を使用したスタッフは「犯罪を犯した可能性がある」と述べた。