米銀大手バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)は若手行員の業務量の監督を強化する。昨年、何度も週100時間勤務をした同行従業員が過労死した問題を受けて、ウォール街全体で業界の長時間労働への強い批判が巻き起こっていた。バンカメはこれまで、投資銀行部門に数千人いる若手への業務の割り当てを、1年の交代制で中堅に任せていた。若手が過労状態にならないように管理することも職務のはずだった。だが同行の関係者によると、これら中堅には若手の業務を制限するインセンティブや手段を与えられていない者もいた。バンカメは今では、この役割を幹部の担当にして持ち回りもやめた。その目的は、過労に陥る可能性のある若手の監督を強化することだ。