イスラエルは18日、パレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスを標的に大規模な攻撃を行った。ガザで拘束されている残りの人質の解放に向けた交渉が膠着(こうちゃく)する中、戦闘が再開されるとの懸念が高まっている。イスラエル首相府は、ハマスがさらなる人質の解放や2カ月間の停戦期間を延長するための米国の提案を拒否したとして、ベンヤミン・ネタニヤフ首相が軍に対し「強硬な行動」を取るよう指示したと述べた。今回の攻撃は、1月の停戦合意の第1段階の発効後では最大規模のもので、首相府は「今後、ハマスに対して軍事力を強化して行動する」とし、空爆の継続を示唆している。イスラエル当局者は、ハマスが人質の解放を拒否したことから、ドナルド・トランプ大統領が同国にガザ地区への攻撃再開を認めたと説明した。また、米国には攻撃を事前に通告していると述べた。