ドナルド・トランプ米大統領が相互関税を導入し、関税率を他国と同水準にすると公約する中、政権当局者は実施方法を巡り議論を交わしている。トランプ氏の側近らは、同氏が設けた4月2日の期限までに計画を取りまとめようと奔走している。事情に詳しい関係者らによれば、当局者らは米国の貿易相手である数百カ国に新たな関税率を設定する複雑な作業を簡素化するため、各国を3段階の関税区分に分類することを検討していたという。ただ複数の関係者によれば状況はまだ流動的で、今後数週間以内に変更される可能性もある。また関係者の1人は、この簡素化案は後に却下されたとしたうえで、トランプ氏の側近らが国ごとの個別の税率を設定する方法を模索していると明らかにした。