デトロイトとデンバーにある米退役軍人省の施設では、職員が削減された影響で医療プログラムが中止されたり、ホームレスの退役軍人の住まいを斡旋(あっせん)する専任コーディネーターが不在になったりしている。アラバマ州では、教育省の人員が削減された結果、障害のある子どもを学校に通えるようにする取り組みに遅れが出ている。さらにカリフォルニア州では、ヨセミテ国立公園が500カ所以上のキャンプ場について、ピークシーズンの夏季の新規予約を一時停止した。必要な人員を配置できるか不透明だからだという。連邦政府職員の削減に向けた前例のない取り組みが全米の政府施設での業務を妨げ、米国民が頼りにする公共サービスに予期せぬ影響を及ぼしている。