米連邦地裁判事は18日、「政府効率化省（DOGE）」による国際開発局（USAID）の解体は、DOGE率いるイーロン・マスク氏が果たした役割を含め、複数の点で違憲の可能性が高いとの判断を下した。メリーランド州のセオドア・チュアン判事は、USAIDを閉鎖する作業を停止し、職員や請負業者による電子システムへのアクセスを再開するよう指示した。チュアン判事はマスク氏本人についても言及した。ドナルド・トランプ大統領の顧問で側近でもある同氏が果たした役割を巡る、ホワイトハウスのコメントやソーシャルメディアへの投稿を何ページにもわたって詳しく取り上げた。トランプ政権の弁護団はマスク氏について、法的拘束力のない勧告を行う大統領顧問だと主張している。だがチュアン判事は、マスク氏が上院の正式な承認を得ずにDOGEの事実上の責任者として振る舞ってきたと指摘。米国憲法の任命条項に違反する可能性が高いとした。チュアン判事はバラク・オバマ元大統領により任命された。