自分の生き方や置かれた状況に「悩む人」がいる一方で、同じ環境にいても「悩まない人」がいます。生きづらさを感じやすい現代社会では、「悩みやすい不幸体質」を卒業することは、重要な生存戦略です。
その方法を教えてくれるのが、書籍『不自由から学べること ―思いどおりにいかない人生がスッとラクになる33の考え方』です。12歳からの6年間を「修道院」で過ごした著者が、あらゆることが禁止された暮らしで身につけた「しんどい現実に悩まなくなる33の考え方」を紹介。「現実の見方が変わり、モヤモヤがスッと晴れた」といった声が多数寄せられています。この記事では本書より一部を抜粋・編集し、「いつも幸せな人の特徴」を紹介します。

「誰かの意見」にすがる人たち
他者からの情報を吸収しすぎたばかりに、自発的に考えたり行動したりできなくなった人も少なくないように感じます。
まるで誰かの情報に踊らされているかのようです。
「YouTubeで誰かが言っていたから」
…と言う人にたまに会いますが、それは「誰かの意見」でしかありません。せめて、その誰かの意見から自分らしい答えにたどり着いてほしいなと、話を聞くたびに思います。
他人の人生と思考を模倣しても、自分の人生がうまくいくとはかぎりません。学んで、考えて、一歩ずつ自分なりに行動して初めて運命が動きます。
「流れゆく情報」から距離を置こう
あなたは情報に翻弄されてはいないでしょうか。一瞬で消えゆく情報をいくら吸収しても意味はありません。
大切なのは得た情報の量ではなく、主体的に情報を得て、考え、自分なりの答えを見つけることなのだと思います。
メールやSNSが気になってしまうのは、しかたのないことです。脳にとって情報は報酬刺激。ドーパミンの放出をもたらす興奮性の刺激のひとつです。その作用を利用するための構造が、どのアプリやサービスにも仕込まれていますから、簡単には抗えません。
そんな人は、たまにでいいので、押し寄せてくる情報と距離を置く習慣から始めてみてはいかがでしょうか。
その不自由が、大切な学びを得る機会になる
たとえば、「ながら作業」をやめてひとつのことに集中する。
スマホを手の届かない所に置いて、自然のなかでくつろぐのもおすすめです。近年は「デジタルデトックス」と呼ばれてブームになっています。
いっときでもスマホに触ることのできない状況を、不自由だと感じる人もいるでしょう。ですがそれは、スマホからでは得られない、もっと大切な何かを得る良い機会かもしれません。
情報を噛み砕き、味わい、消化して吸収し、「知恵」として真に自分のものとする。そして、自分なりに行動を起こしてみる。
その過程を大切にすることが、本当の豊かさなのだと思います。
(本稿は、書籍『不自由から学べること ―思いどおりにいかない人生がスッとラクになる33の考え方』の内容を一部抜粋・編集して作成した記事です。書籍では他にも、「いつも幸せな人の考え方」を多数紹介しています。)