韓国のある新聞社の文化部記者がこう話す。

「昨年末から経済の悪化で、忘年会や飲み会が激減しました。人気飲食店の閉店も相次いでいる。職場では、食事中に政治の話が出ると対立が生じやすいため、トラブルを避けるためにホンパブを選ぶ人が増えています」

 ホンパブ文化は単なるひとり飯ではなく、現代韓国社会の縮図ともいえる。経済的な困難と政治的な分断が進む中、人々は食事すらも慎重に選ばなければならない時代になっているのかもしれない。

(現地ジャーナリスト/ノ・ミンハ)

AERA dot.より転載