
人が良くて好かれているのに、成果が出ない人がいる。人が良いことと成果が出ることは両立しないと思われているが、そうではない。いい人で、かつ、成果を出しているビジネスパーソンには共通の傾向がある。(モチベーションファクター代表取締役 山口 博)
いい人なのに成果が出ない人
嫌われても成果を出す人の違いとは?
人が良くて、周りの人から好かれているが、これと言って目ぼしい成果が出せていない人がいる。反対に、一緒に仕事をする人たちからは時に嫌われることもあって、いい人とは思われていないが、パフォーマンスを上げる担い手だったりする人もいる。
人が良いのに成果が出せない要因はどこにあるのだろうか。いい人で、かつ、成果を出せる人にはなれないのだろうか。このように申し上げると、たいてい、次のような反論に接する。
「いい顔ばかりしていて成果が出るのであれば、そんな楽なことはない」「成果を上げるためには、相手のやりたがらないこともさせなければならない。従って、いい人であることと、成果を上げることは両立しない」
しかし、私はそうは思わない。さまざまな企業の各層の方々と能力開発のための演習プログラムを実施しているが、いい人で、かつ、成果を出しているビジネスパーソンが確かにいる。その人たちの言動をひもといていくと、共通の傾向があることがわかった。