
PayPayや楽天ペイなど広く普及している「スマホ決済」。スマホアプリで行うキャッシュレス決済のことが、ポイントの改悪、サービス終了など、さまざまな動きが出てきている。そこで今回は、スマホ決済の最新情報を取材した。(ダイヤモンド・ザイ編集部 朝日希新)
LINE Payがサービス終了、PayPayに一本化
最大手のPayPayはポイント改悪に懸念も
スマホ決済が変革期を迎えている。まず、2025年の4月末には、主要スマホ決済の一つだったLINE Payがサービスを終了。今後は、スマホ決済最大手のPayPayに一本化される。すでにLINE Payではチャージ、送金、LINEプリぺ支払いなどができなくなっているが、4月末をもって全サービスを終了する。
まだLINE Payに残高がある場合は、サービス終了前に買い物で使い切るのがおすすめだ。PayPay残高に手数料無料で移行することもできるが、上限は10万円と決まっている。PayPayに移行しない場合は払い戻しもされる予定だが、ポイ探の菊地崇仁さんは「振込口座の登録などがちょっと手間なので、事前に残高ゼロにしておくとよい」とアドバイスする。
LINE Payを吸収する形になるPayPayは、ポイントの改悪が話題になっている。
「これまでPayPayポイントは基本的に無期限で、すべてのPayPay加盟店で使えました。しかし、2025年2月からYahoo! ショッピングなど一部サービスでは原則、期間限定ポイントが付与されるようになりました。用途もLINEヤフーの一部サービスに限られるため、使い勝手が悪くなっています。高還元キャンペーンがあっても『期間限定』とついていたら要注意です」(菊地さん)
PayPayの対抗馬と言えるのは、楽天グループのスマホ決済・楽天ペイだが、こちらにも新たな動きが。2025年3月末に、楽天ポイントカードアプリ内のバーコードの利用が終了。今後は楽天ペイに集約されるため、バーコード提示で楽天ポイントを貯めるには、楽天ペイが必要になる。なお、電子マネーの楽天Edyも、すでに楽天ペイで利用できるように。楽天ポイントを貯めている人にとって、楽天ペイの利便性はますます高まったと言えそうだ。