「大学受験」は10代における最大のイベントです。残念な側面でもありますが、いい大学にいけば、なりたい職業になれる確率は上がり、将来の選択肢は増えるのが現在の日本です。それほどまでに大学受験の持つインパクトは大きくなっています。そんな難しい時代でも「自分らしい大学進学」をするために書籍:『17歳のときに知りたかった受験のこと、人生のこと。』が発売されました。本書は、きれいごとを抜きにして、「大学受験とはどういうものなのか」「人生とはどういうものなのか」を考えることができる受験の決定版です。本記事では発刊を記念して本文の一部を抜粋・再編集してお届けします。

名門大学に合格する人が持っているマインドセット
自分の受験に対する意識が低かったり、まわりがそういった環境じゃなかったりすると、受験勉強のスタートが遅れてしまうこともあると思います。
夏や秋まで部活動がある人もいますし、途中で受験科目を切り替える人もいます。
そんなとき、「今さらやっても遅い」と、諦めていないですか?
もちろん、諦めたくなる気持ちもわかりますが、こうも考えられないですか? 「今はじめたら、明日はじめるより早い」。どうでしょうか。
人生は、いつでも今日が一番若い日です。そう考えたら、皆さんには今はじめた分の「24時間」がプラスされるわけです。こんな得なことはありませんよね。試験前に24時間与えられたら、「よし! 自分の苦手な分野が1つ潰せる!」って誰もが思うでしょう。
この考え方は受験期において、常に適用されていると思ってください。
そして、東大京大や早慶といった名門校に合格するような受験生はこういった前向きなマインドを必ずといっていいほど持っています。
ちなみに大人になっても人生を楽しんでいる人は、「今はじめるのが一番早い」と考えているような気がします。
たとえば、テレビなんかで、定年してから高校や大学に入り直している人などを見ますよね。皆さんとても楽しそうです。人生がキラキラしていて羨ましいなと僕は思います。
彼らにとっては、定年してから学校に入り直すタイミングが「今」だったわけです。「学校で勉強したいな。でも、歳をとっているからな……」と、普通の人が終わってしまうところ、彼らは「学校で勉強したいけど、歳をとっているからな……。でも来年はまた1年分歳をとるわけだから、今が一番若いのか!」と思えるのです。
人生単位で見たときに、年齢だけを理由に高校や大学を諦めた人と、どちらが悔いのない人生でしょうか。言うまでもないと思います。