一番売れてる月刊マネー誌『ダイヤモンドZAi』が、そのノウハウを駆使して、6回連続のオンライン講座「株の学校」 を開校! 株の基礎知識や“7つの儲け方”を、ザイのアナリスト2人が徹底解説した。第2回は、「失敗しないNISAの株戦略」や株価が大きく動くきっかけになる「決算」の見方、そもそも株価はどういう仕組みで動くのかなど株のキホンを総ざらいした。この記事では、その内容を一部お届けする。(ダイヤモンド・ザイ編集部)

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クイズ! この銘柄の「大小」と「市場区分」わかりますか?【株の学校 第2回:その2】

売りたい人と買いたい人の
バランスで株価は決まる!

そもそも株価はなぜ上下に動く?株を買いたい人が増えるタイミングを解説【株の学校 第2回:その1】

ザイ優待アナリスト 小林大純(こばやし・ひろずみ) 早稲田大学法学部卒、早稲田大学大学院ファイナンス研究科(現経営管理研究科)修了(MBA)。金融情報サービス会社などを経て2022年6月より現職。日本株アナリストとして各種メディアで活動中。

 

そもそも株価はなぜ上下に動く?株を買いたい人が増えるタイミングを解説【株の学校 第2回:その1】

ザイ配当アナリスト 仲村幸浩(なかむら・ゆきひろ) 立教大学経済学部卒業。日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)。証券会社や金融情報サービス会社を経て2023年10月より現職。マーケットアナリストとして各種メディアで活動中。

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「株の学校」第2回始まります。今日はまず、「そもそも株価はなぜ上がるのか?」を解説します。下がってしまうこともあるので、それを含めて“からくり”を説明しましょう。

no-img2 仲村

結論からいうと、上のスライドに書いてある通り株価は買いたい人と売りたい人のバランスで決まるということです。

例えば、皆さんが将来有望で良い銘柄を見つけたとします。その株が割安だと思える株価で取引されていたとすると、「買いたい」という人は自然と増えますよね。

no-img2 小林

魅力的な企業の株が安く売られているなら、欲しいと思う人は多いですよね。

no-img2 仲村

さらに、その株をすでに持っていた人からすると、その人も当然株を手放したいとは思わない。つまり、「売りたい」という人は少ないですね。

no-img2 小林

買いたい人が多くて、売りたい人が少ない。すると株価が上がっていくということですね。

前回、「証券取引所」について触れましたが、株を買いたい人の注文と売りたい人の注文を証券取引所で寄せ合って株価が動きます。

no-img2 仲村

その通りです。

今度は逆のパターンを説明します。例えば、順調に成長してきた企業について皆が「ここらへんがピークなんじゃないか」と思う局面が来たとします。すると、これから株価が下がりそうな銘柄を買いたい人はなかなか出てこない。

no-img2 小林

元々その株を持っていた人からすると、今がピークなら早いうちに手放しておこうと思うので、売りに出す人が多くなりますね。

no-img2 仲村

はい、そうすると売りたい人が買いたい人より多くなるので、株は下がっていきます。

身近なところでいうと、市場で行われる競りや絵画のオークションとかと同じメカニズムで成り立っています。

no-img2 小林

注目すべきは、上のスライドの株価の動きの場合、早めに買った人は株価が4倍になっていること。後から買った人ほど2倍、33%増と、利益が小さいですね。株価が上昇する銘柄を早めに見つけるのが大事といえます。