おでこの骨がゆがむと、おでこの骨と蝶形骨のつなぎがギューッとねじれ、目の疲れにつながるのです。

 このゆがみは、いくら矯正しても、またすぐにゆがんできてしまいます。なぜならこれは、Yさんの命を守るためのゆがみだからです。これを止めるには、断る技術を身につけるか、自分のかわりに依頼を断ってくれる人を雇うしかありません。

愛情や才能にあふれているからこそ
ブレーキが必要

 それにしても、Yさんのおでこの骨は派手にゆがんでいました。ということは、ある意味大物だという証拠かもしれません。

 たとえば、ここにブレーキのない自転車と、ブレーキのないスポーツカーがあるとします。それを走らせたときの危険は、どちらが大きいでしょう?

 そうですね、もちろんスポーツカーです。

 才能にあふれていたり、困っている人のためにいくらでも働ける大きな愛情をもっている人であればあるほど、無事にゴールへとたどり着くためには、大きなブレーキが必要となります。

 このギックリ腰を起こしたときに、ちゃんと立ち止まって、ブレーキのテクニック(断るテクニック)を身につけられるかどうかが、うつに突入するかどうかのわかれ道になります。

 その後、Yさんはご主人といっしょに、頼まれたことを断るテクニックを研究したそうです。腰は4日間激しく痛みましたが、1週間後には痛みが引き、仕事に復帰することができました。

 そしていままでのように、頼まれたことすべてを引き受けるのではなく、自分がほんとうにやらなくてはならない仕事と、そうでない仕事を見分け、引き受ける必要のないものは断るようにしました。それ以来、ギックリ腰をくりかえすことはなく、目が疲れることもなくなったそうです。

 このようにからだは、必死に自分の命と才能を守ろうとしているのです。