思い込みや偏見を生む
間違った情報収集
そもそもリーダーは部下より多くの情報を集める必要はありません。
もちろん、必要な情報は収集しなくてはなりませんが、「リーダーが情報を教えなくてはならない」と考えるのではなく、「あえてリーダーは情報を持たなくていい」と考えましょう。そうすることで、部下の意見を邪魔したり、不必要に教えてしまうといった部下の成長やモチベーションを阻害する行動を防ぐことができます。

プレイヤー目線になって部下と変に勝負したりすることも防止できます。
情報を集めるのは部下の役目ですし、判断するのも通常は部下の役目です。部下が困っているときや相談を受けたときに情報を共有してもらったうえでアドバイスをするのがリーダーの役目と考えましょう。
プレイヤーの仕事に関する情報は必要なときに得ればいいだけで、普段から意識して集める必要はありません。リーダーの仕事が疎かになってしまいかねません。
また、情報が時に「思い込み」や「偏見」に変わることもあります。これらは部下とのコミュニケーションの阻害にもつながります。状況にもよりますが、基本的には部下に関する情報は本人から聞いたものだけを信じるようにしましょう。周囲から「Aさんはこういう人だ」と聞いていたとしても、その情報が正しいとは限りません。情報元になった人との人間関係の影響もあるでしょう。
しかも、その情報がポジティブなものならまだしも、ネガティブな場合だと、そこばかりが目についてしまうため、本来は良い部分があるのに、そこが見えなくなってしまうという危険性もあります。
リーダーは、フラットな視点を持ち、かつ、できるだけメンバーの良い部分を見るように意識したいものです。
Point
情報は量より価値が重要
情報は量より価値が重要