塾なしで開成に合格!中学受験で自走できる子になる「たった3文字」の魔法の声かけPhoto:PIXTA

自宅で子どもに中学受験の勉強をさせるとき、度重なる子どもの質問や「教えて」に、家事や仕事が中断されることも少なくない。その際に、「答え」を教えるのではなく自ら考えて調べる「方法」を教えることで、子どもが“自走”し、1人で勉強を進めてくれるようになるのだという。人気ブロガーのオトクサ氏が究極の勉強法を解説する。※本稿は、オトクサ、小日向えぴこ『通塾なしで開成合格!中学受験おうち勉強法』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を抜粋・編集したものです。

子どもの“自走”を促す
仕組みとは?

「計画は立てたけど、全然実行できない」「自分でやると言うけど、いつの間にかサボってしまう」「放っておくと、結局ゲームばかり」そんな悩みを抱える保護者がほとんどではないでしょうか。

 中国の老子の言葉に「授人以魚 不如授人以漁(魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ)」というものがあります。

 人に魚を与えれば1日で食べてしまうが、釣り方を教えれば一生食べていける。まさに「自走」の本質を言い当てた言葉です。これを「釣り方を教えてしまえば、毎日魚を与えなくてすむのでラクができる」と解釈するのがオトクサ流になります。

 しかし、「釣り方を教える」と言っても、具体的に何をすればいいのでしょうか。いきなり竿を渡して「はい、自分で釣って」と言っても、魚は釣れないはずです。

 中学受験における、親と子の関係に置き換えると、

「知識を与えるのではなく、知識を得る方法を教えよ」

「わからない問題を解説するのではなく、自分で解説を読んで理解する方法を教えよ」

 そんなところでしょうか?

「ふむふむ、そうだよね」と思いましたか?それとも「いやいや、小学生には無理でしょう」と思いましたか?

 オトクサ家では、4年間の試行錯誤の末に、子どもの自走を促す仕組みにたどり着きました。

 決して「魔法の方法」ではありません。地道な積み重ねの中で、少しずつ効果が表れてきた実践的な取り組みです。

「正解」を教えるより大事なのは
自分で考える・調べる力

「ママ、○○ってどういう意味ぃ??」といった質問に、「わからない言葉をきちんと質問してえらいね」と褒めたことのある方も多いのではないでしょうか。