語呂合わせは
なぜ覚えやすいの?
「鳴くよ(794)うぐいす平安京」「白紙(894)に戻そう遣唐使」「水兵リーベ僕の船」など、このような「語呂合わせ」は、理解系や思考系といった複数の脳番地を同時に刺激することができる優れた暗記法です。ただし、どちらかといえば聴覚記憶が発達している人に向いており、音読を繰り返すことによってより覚えやすくなるでしょう。
楽曲なら簡単に覚えられる聴覚系と伝達系の脳番地が強い人は、語呂合わせ暗記法が向いています。何が良いかというと、文章の情報を短い音情報に「圧縮」できる点にあります。さらに、語呂がついているため音情報からイメージしやすく、覚える内容を少なくすることができ、その語呂自体をヒントにして情報を引き出せる利点があるでしょう。
起床直後は
勉強にピッタリの時間帯
朝の勉強は夜よりも効率がいいと言われています。
つまり「朝活」は、朝起きられる人にとってはとても優れた勉強法であると言えます。
脳科学的に見ると、朝起きたばかりの脳はその日得た情報がほとんどない状態です。その日1日の記憶を一時的に溜め込んでおく記憶系脳番地の「ワーキングメモリ」が使われていない状態で、記憶の“バケツ”が空っぽの状態で学習をすると短期記憶がより入りやすいのです。
短期記憶のバケツは寝るとリセットされるというイメージで、昼間活動している間はずっとワーキングメモリが働いています。ワーキングメモリは1日の終わりに近づくほど疲労し、記憶系脳番地は「省エネモード」に入ってしまいます。
この時に伝達系や理解系脳番地がいくら頑張っても、記憶系脳番地が疲れていると記憶が定着しづらいことがあるのです。
もうひとつは、朝に記憶することによって、その日ずっと「思い出すチャンス」があることです。思い出す頻度が高ければ、記憶は定着しやすく、その点においても「朝活」は優れているといえるでしょう。